第15章 番外編 いつだって…
「んっ…ロー…」
ゆっくりとお互いの唇を味わうキスに酔う。
唾液を交換しながら舌を絡め、互いの瞳を見つめながら続ける。
キスを始めたのはいつだったか。いつも以上に長く続くそれは十数分は経つ。
ゆっくりだが深い口付けにクロエもローも息は乱れる。
深く酸素を吸うクロエに己も合わせ、補給した傍からローはクロエの口内を貪る。
お互いに背や腰に回していた手を動かし始める。
服の裾から手を忍び込ませ、暖かな人肌に触れる。
筋肉の固さのあるローとは違い、筋肉もあれど女性特有の柔らかさを持つクロエの体に、ローはドクドクと下半身に熱がたまるのを感じた。
ぐりぐりと押し付けた熱をクロエが制する。
やんわりと体をずらし、クロエはローの手を別の場所へと促した。
クロエの手がローのうなじから背にながれ、タトゥーをなぞるように動く。
その動きが快感を呼び、ローは思わず絡めていた舌を甘く噛んだ。
「ふっ…」
ゾクゾクと甘い痺れが背を走り、ローはふるっと身体を震わす。
それを見て抱き込んでいるクロエがふふっと笑った。
唇を離し、先程制された手をクロエの後頭部へと回す。
髪の毛の中に手を絡ませ、上を向かすように下へと軽く引けば白い喉が目の前に晒され、思わずそこに唇を這わした。
「ロー…」
クロエの頬に片手を添えれば、すり寄るように顔を寄せ、唇に触れたローの指をぱくりと咥える。
ぴちゃぴちゃと転がすように指先を舐められ、ぢゅっと吸い上げるその動きに、先程よりも強く自身が反応する。
まるでソコを吸い上げられているかのようで熱いため息が溢れた。