第2章 花笑み 琲世
「平子班長!報告書のご確認お願い致します」
「ああ、置いておいてくれ。今手が離せん。」
「はーい」
PCの前で書類に判を押したり、まとめたりと忙しそうな平子班長。
この前大きな掃討戦があったので班長は忙しい。
私は報告書も全て提出したので、今日はこの後はオフ!!!
いつぶりだろうと心を踊らせていると…視線を感じた。
「倉元さんなんですか~」
「お前、これ忘れてな~い?」
細ーい目の倉元さんが書類をピラピラと見せてくる。
えー、とっても嫌な予感だ。
恐る恐る手に取ると…
「あ…、クインクス班との合同捜査資料…」
「それ、今日の14時までに提出だぞ~、クインクス班はもう提出済でうちの班のみ未提出だってよ」
「え~、倉元さんもっと早く言ってくださいよ!!」
なんと、今は13時20分だ!!
怒られるのは嫌だからとりあえずパソコンへ向かいキーボードへと向かう。
神タイピングを経て…
時刻は13:56
「平子班長~、出来ました」
班長はこれは受け取り次第目を通してくれて、判をついてくれた。
そのまま、班長は他の書類をまとめて今から会議のようだ。
忙しいですね、班長…。
私もそのまま力尽きてパソコンの前でぐったり。
よし!!!!
私は今日はちょっと行きたいところがあるんだ!!!!
班長には申し訳ないけど、お先に失礼しちゃいます!!