• テキストサイズ

待つ宵 揺らめく水面

第1章 花信風 滝澤 /平子




目が覚めるとなんだか薄暗く冷たい部屋のベッドに私はいた…。


いつも持っているクインケも無い。

全ての荷物が見当たらない。


でも、記憶を辿ると最後に私の名前を呼んだのは政道さんだ。


何故か落ち着いている私がいる。

政道さんは私に酷いことはしないと思ってる?

でも、琲世さんの事を追い詰めた喰種である事は間違いない。

それに、たくさんの人が殺された。

なのに、何もされないなんてことがあるのだろうか。


保証なんてどこにも無い。

丈さんから連絡が来ていたらどうしよう。
心配させたくない…。


目を瞑り、時が経つのを待った。

少し経って、静かに部屋のドアが開けられた。
/ 67ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp