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第17章 エピローグ


かかしサイド

「パパ!」

庭にいると、少し離れた場所に立ち尽くすのは、俺をまさしくミニサイズにしたかのようなかわいい、かわいい3歳になる俺の息子…

なんだが…

名前を呼ばれた途端に、背中に張り付く無数の糸。

「ぅわっっ」

そして、そのかわいい息子の傍にグイーンと引っ張られて隣に座らされる。


「もー、ママの真似しちゃダメっていったよね?」


俺たちの息子はやっぱりマユの血筋をしっかり受け継いでおり、糸をすでに操ることができる。
だが、マユが時々俺にする行動を見て完全にマネをするようになってしまった。

「だって、面白いんだもん」

不貞腐れる息子にはかなわないが、一応俺の威厳というものもある。

「パパ火影だよ?あんな姿ほかの人に見られたら、かっこつかないじゃない」

プンとさらに拗ねてしまった息子に、やれやれと思いつつ

「それやるの、パパの知り合いがいないとこだけね」

と言ってしまう親ばか。

途端に、満面の笑顔でキャッキャッと飛び跳ねてはしゃぐ。

昔、冷血のかかしと言われた俺はどこへやら…

「あ、ママ!」

そういって縁側にでてきたマユを見つけた息子は、俺から離れてマユの元へと走って行く。

「パパと何してたの~?」

「あのねー、ママの真似してたの。パパに隣に来てほしくて」

すると、マユと息子は俺をみてニヤリと笑う。

「2人でパパを捕まえろ~!」

と言うマユの声を合図に、結局2人からまた糸をくっつけられ2人の元にビヨーンと引き寄せられた。

ケラケラ笑う2人をよそに

「もー何なのこれ…」

とあきれるが

「パパ大好きー」

といって抱き着く息子

「私も大好きー」

といって更に抱き着いてくる2人を抱えながら、3人でゴロンと縁側に倒れた。



「ほんと、もう幸せすぎて、困るでしょこれ」

そう笑う俺に

「これからもずーっと一緒だね」

っていうマユ。
同じくマネをして

「いっしょー」

という息子。



父さん、ミナト先生、リン、そしてオビト___

それに木の葉の里の仲間たちよ__

俺を生かしてくれてありがとう__

俺は、本当に幸せだよ___




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