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第3章 任務・再会


今日は何しようかな…
コーヒーを飲みながら窓の外を眺めていた。

「!」

遠くから近づいてくる気配を感じて窓の近くで身をひそめる。
____

気配は1つだけだ。

どんどん近づいてくる‥
でもなんだろう…嫌な感じはしない。

念のため警戒は怠らずそのまま玄関のドアを静かに見つめる。
あれ‥この気配…いつだか感じたことのある…

「マユ」

そうドア越しに名前を呼ばれて、警戒しながら最初の印を結んでいた両手を緩める。

「…かかし…さん?」

「正解。よかったら開けてくれない?」

思いがけない来客に、動揺しながらも素直にドアを開けた。

私にしてはあまりに無防備な対応だとも思ったが、私をこうやって訪ねてくる人もこれまでにいなかった。
素直にうれしかったのかもしれない。

「元気にしてた?あ、あとかかしって呼んでくれたらいいからね」

そういって、右目を細めて優しく笑ってくれた。

それから、かかしはたわいもない話をして一緒に過ごしてくれた。こんなに人と一緒にいたことがなかったから、最初は戸惑ったけど、かかしのもつ優しい雰囲気に完全にのまれて警戒心もなく時を過ごした。
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