第14章 死よりも重い痛み
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飛んだ先は崩れ落ちた無惨な瓦礫たち
そして何人もの忍び達が周りに横たわっている
そこはまるで何もかもが朽ち果てたこの世の終わりのようで
呼吸と鼓動は乱れ、私の身は膝からあっけなく崩れ落ちる
パタパタとこぼれてもとどまることを知らないこの涙
心はこんなにもあなたの名前を叫んでいるのに
声が____
声がもう、永遠に奪われてしまったかのようにでてこない
この眼に映るのは______地獄だ_____
だって、だってそこにいるのは
瓦礫にうまり
上半身だけをだした
傷ついた
血だらけの
私の
私のたった一人の
この命にかえても
守りたかった、愛する人_________