第14章 死よりも重い痛み
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けが人を病院へ運び、残っていたであろう里内の人達を避難所まで誘導した。
中には間に合わなかった人達や、戦闘や被害の結果、あちこちに息絶える忍びの人達もいた。
はがゆい気持ちは抑えられないけど、助けれる人は、なんとか助け出せた。
だが、心臓がドクドクと早打ちして、動機がとまらない。
さっき感じた心に落ちてきた黒い点は、もう私の胸を大きく包んでしまっていた。
恐怖心__
私が、死ぬ?
いやちがう…
これは____
これはかかしを失うかもしれないという、恐怖心___!?
そう思ったら地面を思い切りけって、誰かが止める声にも振り返らず走った。
どこに__どこにいるの?!
かかし____!!
そう心で叫んだ途端、かかしのわずかなチャクラを感じた。
かかしを感じた私の体は、燃えるようにチャクラを一気に練り上げ、その身を瞬身の術でとばした。