第12章 それぞれの思いと戦い
かかしサイド 続き
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ヒルコは最後俺にみとられ絶命した。
急いでさくらを探し、その場へ駆け寄る。
「かかし先生、マユさんがむちゃして…」
涙をためながら治療してくれるさくらをみると、どれだけマユがボロボロになりながらも治療を拒否して最後まで戦ったのかよくわかった。
「マユがあの瞬間を作ってくれたおかげで助かったよ。
さくらも、つらかったな。ありがとう」
さくらは頷いて涙を拭きとると、また治療に専念してくれた。
マユの全身のやけどは俺が見てもひどいものだとわかった。彼女がどれだけ死を覚悟して挑んだのか、苦しくも皆にそれが伝わる。
ある程度の治療を施して、その後木の葉へ運び、本格的に治療を開始された。
俺も膨大な力で放った神威と、その後の戦いの影響もあり、病院についてマユを託したのち、いつものごとく倒れてしまった。