第12章 それぞれの思いと戦い
かかしサイド
_______‥…
「…せ‥‥せい…」
「かか‥‥せ‥せい‥」
ん…誰だ‥‥
誰か俺を…呼んでる…
「かかし先生!起きてくれってばよ!」
「そんな…なんでっ…なんでなんだよぉ!!」
「かかしせんせぇ!!!!」
「おはよ……こんなとこで何してんの…おまえ…」
ゆっくりと目を開けて隣を見ると、もう半分は泣いているといっていいほどの、くしゃくしゃな顔をしたナルトが、俺を見てまぶしく笑ってくれた。
「かかしせんせぇ、俺…先生の教え、守ったってばよ」
ナルト…
お前って奴は…
ほんとにオビトに似ているよ______