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第2章 己の運命


私は血継限界の持ち主だ。

それゆえ、忌み嫌われ恐れられ、家族を一族を殺され、こうして追われる身となった。
きっと彼らは私を生け捕りにして、調べつくしてこの力を奪い取るか、私を道具として使うか…というとこだろう。
一族の中でも人一倍力が強かったせいで、こうして一人でも生きながらえているが、他人の道具になるつもりはさらさらない。
かといって、自分を受け入れてくれる場所もしらない。
だから結局こうして一人でいるのだ。

もう余計な人殺しなんてしたくないのに…

ちらばった肉片を見下ろしてため息をついた。

またこうして血まみれになる。
体にもいくつか傷はあるが、自慢じゃないけど誰かに傷つけられたものはほとんどない。

「お風呂…はいらなきゃ…」

もう一度ため息をついて家を目指した。
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