第11章 呪印と運命
かかしサイド 続き
俺が部下に言っていることは、上司として、上忍として筋は通っている。
筋か…
俺はいつからこうして周りの理想通りに動ごくようになったんだろう。
いや、大人だから、上忍だから、当たり前か。
良く言えば冷静に物事をとらえ判断ができる。
でも裏を返せば、時に自分の心や希望は殺しているのだ。
気を引き締めるため冷たい水で顔を洗い鏡の中の自分を見つめる。
滴るしずくの中ゆっくりと左目をあけると、そこには友から託された写輪眼が赤くきらびやかに光った。
オビトの言葉が頭のなかに蘇る‥‥
俺はこの眼に誓ったはずだった。
何度も何度も誓ったはずだ。
覚悟は_____決めた_______