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第11章 呪印と運命


かかし、マユ両サイド
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マユの小さな体が震えている。

かかしの抱きかかえる手に力が入る。

忍びが背負う死への恐怖…

いや違う、俺は/私は…自分自身が死ぬのが恐いんじゃない。


俺はおそらくマユとともに行くことは許されない。
この手にどれだけ力があっても、一番守りたい人を、最後まで隣で守れないことが悔しい。
たった一人で行かせて、あげくマユを失うことがとてつもなく恐い。


かかしは私と一緒にいくと言いたいのだろう。
でもわかる、それは許されない。
私が選んだ道だとしても、きっとあなたは自分を責めるよね。あなたはとても優しい人だから。
私の死でかかしを、里を守れても、優しいあなたを一人置いていくことがひどく恐い。

互いにある恐怖を拭い去るように、まだお互いに生きている、傍にいると何度も確かめたくて。
重なるぬくもりと鼓動に、彼女が、彼が生きていることを感じて。
でもやっぱり不安で足りなくて。
泣いて泣き疲れても、それでも涙は枯れなくて。


お互いの道は違えど思うことは1つ。

最後の時まで生きたかった、一緒に。
いつまでも2人。2人一緒に_______


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