• テキストサイズ


第1章 出会い


かかしサイド 続き

里に帰って綱手様に報告をする。

「綱手様、任務とは別に気になる事がありまして…」

「なんだ?」

「それが、帰りの途中10人ほどの忍びの遺体を見つけまして…すべて綺麗に切り刻まれているという無惨な状態でした」

興味をもったのか、綱手様は筆を止めて俺を見た。

「ほう。何か手がかりはあったのか?」

「その…遺体の現場を見つける前に1人の女性を川で助けたんです。その女の人の臭いがかすかにその現場に残っていて。」

「ふむ…その女が被害にあったのか…もしくは…」

「はっきりと真相はわかりませんが、何かこう気になったもので…」

「‥…かかし、その女どのような女であった?」

「どのような?…そうですね、口数の少ないあまり人と関わったことがなさそうな雰囲気でした。名前はマユといって、銀髪の長い髪に色白で、体には傷もあったので手当を手伝いましたが…」

「…そうか…。とりあえずわかった。今日はさがっていいぞ。」

「はい…」

綱手様はどこか考え事をしながら聞いているように思えた。心当たりがあるのか。
だが、今は確信がないのかもしれない。
また何かあれば言ってくれるだろうと思い、それ以上は聞かなかった。
/ 96ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp