第8章 金色の太陽の子と私
「ねぇ、なんでナルトくんはもっと強くなりたいの?」
彼からは、強くなりたいといった一点の曇りもない思いが、受け止める拳から感じられた。
「もっともっと強くなって、サスケに追いつきてーんだ。俺、あいつのこと連れ戻さなきゃならねーし。
それに強くなきゃ、誰も守れない。
俺、将来は火影になるんだってばよ!」
サスケくんのことは、かかしから聞いていた。
「火影かぁ~!じゃぁ将来の木の葉の里はまかせたよ、ナルトくん!」
「おう!マユのねーちゃん、もう1回頼むってばよ」
「よし、じゃもう一回やるか!」
そういって、日が暮れるまで2人で修行についやした。
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ついつい夢中になっているところを
「はい、2人ともそこまで~」
とかかしに止められる。
「「えぇ~!!!???今すごいいいとこだったのに(だったってばよ)」」
2人でかかしに反論するが、よくよく見れば2人ともすっかりボロボロになっていた。
反論し続けるナルトくんは、一楽のラーメン食べに行こうというかかしの誘いに丸め込まれ、3人で仲良くラーメンを食べにいった。
その夜は、言うまでもなく爆睡で記憶がない。
その後も、ナルトくんが時々修行に誘ってくれた。
素直にうれしかったし、何より楽しかった。
それと同時に、彼がいっていた
「強くなきゃ誰も守れない」
といっていた言葉と、毎回拳をあわせる度に感じる強くなりたいという、曇りない気持ちが私の心を揺れうごかしていた。
その後、ナルトくんも時々任務に行くようになり、あー任務に行くなら修行ないのか…なんて残念に思う自分もいる。
私…なんか変だ______