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第8章 金色の太陽の子と私


「でもマユのねーちゃん、めちゃくちゃ足早かったってか、あれ瞬身使ってたよな?忍びなのか?」

「ナルト!あんた初対面でデリカシーなさすぎよ」

さくらちゃんは事情をすべてしっている。
私にはつらい過去も多いから気を使ってくれたのだろう。

「いいよ、さくらちゃん。大丈夫だから。そうね、正しくは忍びだった‥かな。忍びをやめたの」

「えーーー!?そうだったのか。なんかめちゃくちゃ強そうな感じがしたってばよ」

と首をかしげているナルトに、なんとも素直な子だなぁと感じた。
別にさくらちゃんも知ってるし、かかしの教え子に隠す必要もないかと私は血継限界の使い手だったことを伝えた。

ナルトくんはそれだけで何かをさとったようだった。

「マユのねーちゃん、なんかごめん。俺何も知らなくていろいろ聞きすぎちまって‥」

「ううん、私さここに来てからほんとに幸せなんだ。
それにかかしのかわいい教え子たちにもこうして会えて、仲良くしてもらって。ほんと嬉しい」

そういうとナルトくんも、またくしゃっとキラキラとした笑顔で笑ってくれた。

「マユのねーちゃん、今度暇だったら修行つきあってくれってばよ」

「ナルト!?あんたほんとずうずうしい!」

「ははっ。いいよ、いいよ。いつも暇だし」

忍びをやめたとはいえ、たしかに暇をもてあそんでいたのも事実。体を動かしたい気持ちもあった。
あまりにあっさりOKしたもんで、ナルトくんはその場で飛び跳ねて大喜びしていた。
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