第7章 共に生きるとは
かかしサイド
あれからマユと一緒に住むことはごく自然だった。
誰もいないはずだった家に、俺の事待っていてくれる人がいる。父さんを失って以来のことだ。
家に早く帰りたいと任務が終われば、いつも俺は誰よりも早く里を目指す。
大切な人が待っていてくれる、その扉を開ければ彼女が笑って出迎えてくれる、それだけで俺の心は強くなった。
今回も予定通り3日で帰れそうだ。
そう思っていたところに、里から追加伝令が届き、俺は別の小隊へ合流することとなった。
上忍である以上、こういうこともある。
「綱手様…人使い荒いんだから…」
そううなだれながら、追加任務へとむかった。
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さて~やっと帰ってこれたか…と門の前に降り立って一息つく。おっと、さっさと報告に行かないとね。
3日で帰るといっていたが、追加任務のおかげでそのまま1週間がたっていた。
足早に火影室へいって報告を済ませる。
「悪かったな、かかし。今日、明日は休むといい」
そう綱手様が言ってくれて、久しぶりの休みにうれしく思い、マユと何をしようかと思いを巡らせる。
「かかし。だいたいはわかったから報告書は後日でいい。早く帰ってやれ。マユが心配しているだろうからな」
そうだった。
俺は瞬身で家へと急いだ。