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第3章 任務・再会


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あれから時々かかしが訪ねてくれるようになった。
短くて30分、長いときは数時間一緒に時間を過ごしてくれ、そして去っていく。

数回会うようになってから、彼が木の葉の里、写輪眼のかかし、コピー忍者のかかしという名を持つことを遅いながらも気が付いた。
そんな名のある忍びが、わざわざ私のもとにこうして時間を作って来てくれるなんて…

最初は私が溺れていると思って、助けてくれたのがきっかけだったから、気にして会いに来てくれたのかと思っていた。でももうそれは随分と前になる。
じゃあ何で?
その真相が気になっていた。

今日もかかしはコーヒーを飲みながら、窓辺で愛読書を眺めている。
こーいう光景もすっかりおなじみになっていて、かかしの伏せる右目の長いまつ毛と、ページをめくる大きくて綺麗な指先に時々ドキリとする。

その姿が好きでぼんやり眺めていると

「そんなに見つめられると恥ずかしいでしょ」

ってかかしに笑われた。

照れ隠しのために平然とよそおって問いかける。

「かかし。あの、聞きたいことあってさ」

「んー?なぁに?」

「かかしはさ…なんで私に会いに来てくれるの?」

自分から聞いたくせにこの手の質問はなぜだか緊張する。
若干動揺する自分がいた。
するとかかしは、パタンと本を閉じてテーブルに置いた。

「そうだね、そろそろマユにも話そうかな。」

なんだろ…かかしもやっぱり木の葉のために私の力を使いたいとかそういうことを言うのかな…
私は結局その部分しか見られていないのかな。
途端に、聞くのが恐くなった。

「そんな不安な顔しなくていいよ。こっち来て座って」

私の動揺を感じ取ったのか、かかしは笑って手招きした。
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