第2章 彼の部屋で
レオンの部屋に入ったのは彼の着替えを入れ替えるためだった。ベルとして城に居る間、何かできることはないかと探して、細々とした雑用をすることにしていた。
今日は、一人でレオンの居室の着替えの入れ替えを担当していたのだが、
「レオン。。」
レオンの部屋は、当たり前だけどレオンの匂いがする。
私の愛した人。婚約相手がいるなんて、知らなかった。
それでも、好きでいたい気持ちが抑えられなくて、部屋にいるだけで胸が高鳴ってしまう。
部屋の主人は、今日はしばらく帰ってこない。
私はレオンの部屋のベッドに腰掛けて、シーツを触ってみた。
いつもレオンはこのベッドに寝ているんだ。
以前、私が彼の着替えを持って行った時、たまたま風呂上りの彼が居て鉢合わせになったこともあったっけ。
今日はそんなことはないし、部屋の鍵も掛けたし。
ちらりとドアの方を見て鍵がかかっているのを確認する。
ちょっとだけ彼の匂いに包まれてもいいかな、なんてベッドに倒れ込んで思ってたら、気づいたら私は自慰を始めてしまっていた。
指で下腹部の蜜壺をなぞると、すでにびしょびしょに濡れている。
「あっ。。」
恥ずかしい。。大好きな彼の匂いを嗅いでるだけで、こんなにも身体が疼いてしまっている。
一人で胸を揉み、蜜壺に指を2本差し込んで抜き差しを繰り返す。
くちゅ、くちゅ。。ぷちゅ。。。
指の動きが止まらない。
この前、自分の部屋でいきなりジンさんに襲われて太い肉棒で貫かれたのを思い出しながら、蜜壺の蜜をかき出す。
忘れたいのに、身体に味あわされた快楽を思い出す。
ゾクゾクっと何かが背中をかけ上がる。
好きなのはレオンなのに、身体がジンさんを求めてしまっている?
私の身体、どうなっちゃってるの?
「ジン、さん、だめぇっ」
思わず声を上げてしまう。
「おいおい、そこで俺を呼ぶのかよ」
急に低い声が近くから聞こえてくる。
バッと起きようとしたら、いとも簡単に片手で身体を拘束されてしまった。
「ジンさん!??!なんでっ」
「お前がレオンの部屋にキョロキョロしながら入ってったからな。何かするつもりかと思ってつけてみた」
「!!!!」