• テキストサイズ

【イケメン王子】野獣なジンさん(R18)

第11章 おはようのキス 番外編(ルークルート)


*おはようのキス 番外編* ルークルート

コンコンとドアをノックする音と同時に
「おーい、ロロ大丈夫か?お見舞いにきたぞ」
と言うルークの声が聞こえる
「ルーク?えっ?」
どうぞとも言う前に、ガチャリとドアが開くと同時に、長身の人懐っこい笑みを浮かべたルークが入ってきた。
「今日の会議出なかっただろ。体調悪いのか?うまいはちみつ菓子持ってきたから一緒に食べよーぜ」
紙袋をヒョイとあげて見せてくる。
「ちょっとルーク、人の部屋に勝手に入るのはダメだよ!」
「はちみつ菓子もってきただけなんだから、いーじゃん。ロロは座っといて」
「ルーク強引だよ!」
私を軽くあしらいながら、ルークは私の部屋の食器棚から勝手にお皿をとりだし始めた。

普段から、ルークに対しては背の高い弟、みたいな印象を持っている。

ただ、以前、勉強部屋でジンさんと繋がっているところを見られてしまったということがあり、特に今日は会議の前にジンさんに襲われたというのも相まって、ルークとこうして部屋で2人きりで会うのは正直かなり気まずい。

でも、私の体調心配してくれてきてくれてるわけだし、無碍に帰すのも悪いしなぁ。。
そんなことを考えながらルークを見ていると、
「準備できたぞ、ロロ」
と手招きしてきた。

「うん、今日のお菓子、すごくおいしい」
「だろ、俺の贔屓の店の新作。買ってきたんだ」
「ルーク、このお店ほんと好きだよね」
おいしいお菓子を食べて、他愛もない会話をすることでじわじわと心が満たされる。
そんな私を、ルークは頬杖つきながらじぃっと見てくる。
「どうしたの?ルーク?」
「んー」
「なんか、顔についてる?」
ルークがあまりにも真剣にこちらを見てくるので、ドギマギしてしまう。

「ん、ここ」
ルークの長い人差し指が私の口元をぬぐう。
「はちみつついてんぞ?」
「えっ」
ルークはぬぐった人差し指をペロリと舐め上げる。
「そ、そう?ありがと。あはは、そんなとこ汚してたとか恥ずかしいな」
ルークの私を見る目が色っぽくてドキリとする。普段見せない色気がたまにこう、出てくる時があるので戸惑ってしまう。

「そうか、そんな恥ずかしくないだろ?」
ルークはそう言うと、スッと身を乗り出してきて、端正な顔が近づいた、と思う間も無く私は唇を奪われていた。
/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp