第8章 お勉強の時間です
それからまた、私はジンさんのベッドの上で何度もイカされ、抱かれてしまった。
*******
ジンさんとの野獣のような交わりが終わったのはいつだったのか、気がついたら2人して向かい合わせになってベッドの上に寝ていた。相変わらずジンさんも私も裸で、私はジンさんのたくましい胸板に顔を埋めていた。
がっしりとした腕が私を捕まえていて、逃れることができない。
「ジンさん?」
そろそろ起きて自分の部屋に戻らなくては
「あぁ、起きたかロロ」
ジンさんの優しげな声がすぐ近くで聞こえてくる
「起きたいので、、離してください」
「まだ、ダメ」
「もう散々したからいいでしょ!離してくださいっ」
ジタバタと、暴れようとするも、たくましい腕がそれを許さない。
「名残を惜しんでいるんだからあと、ちょっと」
「もう!」
ジンさんに抱きしめながら、気持ちいいなと感じてしまう自分もいて少し複雑な気分でもある。
「私、レオンなことが好きなはずだったんですけど。。」
「知ってる」
「今も好きなんですよ?見たらドキドキしちゃうし」
「そうだな。」
「ジンさんのことは好きなのか嫌いなのかわからないです」
「ほーぅ」
「だって私で遊んでるし。」
第一王子のジンさんは女好きで有名で、私を抱く理由がわからない。ジンさんの好き、が本当に好きなのかがわからない。
「手っ取り早く抱けるから抱いてるんですよね?」
胸がちくりと痛くなるけれど、常々思っていることを伝える。
「お前さんは難しく考えすぎだ」
ジンさんの大きな手がポンポンと私の頭を叩く。
「俺はお前のことをその状態のまま丸ごと愛せるんだよ。いま、誰を好きだろうが構わない。いずれ俺の方に向かせるんだからな」
「勝手すぎません?」
「身体の相性はいいだろ?」
「ジンさんが無理やりしてきたんじゃないですか。。」
「とは言いつつ今日は自分からおねだりしてきてなかったか?」
「ぐっ。。」
途中から欲しがってたのは事実だ。。
「お前さんがレオンのことを好きなのも全てひっくるめて、お前さんが好きなのさ」
「やっぱり勝手すぎです」
むぅ、とむくれるも、その唇にジンさんの唇が重ねられ、熱いキスを交わす。
「まぁ、こんな関係もありだよな」
「もう」
良いとも悪いとも言えず、私はため息をついたのだった。
終わり