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星降る丘【NARUTO】

第8章 決意


うつらうつらしていると、バーンと扉を開けハナが入ってくる。

「もー!無茶して!
あんた何日目覚めなかったかわかってんの!?
5日!5日だからね!!
お腹の傷、あと数センチズレてたら、臓器にグサーって刺さって下手したらお陀仏だよ!
わかってんの!?
ほんっと、バカ!!」

一気にまくしたて、ギュッと抱きしめられる。

「いっ!!?」

あまりの痛みに出ない声を出すと、

「生きてるから痛いの!
感謝しなさい!!」

と血も涙もないことを言われる。

でもその目が涙目で、心配させてしまったことを申し訳なく思う。
ハナが用意してくれた水分を少しずつ摂ると、やっと声が出るようになってきた。

「心配かけてごめんね」

さっきまでカカシ先輩が座っていた椅子に腰掛けたハナが首を振る。

「それはカカシ先輩に言ってやりなよ。
アンタが目覚ますまで、任務の時以外ずっとここにいたんだから」

「そうなの??」

「そうよ。
いつの間にアンタたちそーゆう関係になったの??」

「そういう関係って??」

「え?だから付き合ってんでしょ?アンタたち」

「ええっ!?そんなんじゃないよ。
わたしが先輩を庇って怪我しちゃったから、きっと責任感じてるんだよ……」

「そうかなぁ……。
わたしには、カカシ先輩もサクのことが好きに見えたけど……」

「え!?
まさか!そんなことなっ!いたっ!!」

慌てて手を振るとまた傷が痛み、ギュッと目を閉じる。

「ああ、今のアンタには刺激が強い話だったね。
ごめんごめん。
お腹の傷、まだ完全にひっついてないからなるべく動かないようにね。
ま、しばらく入院だから、大人しく寝てな。
また様子見にくる」

「うん。ありがとう」

ニコッと笑ってハナが部屋を出ていく。

そういえば、カカシ先輩はハナを呼びに行ってくれたあと帰ったのかな?
退院したら、ずっと側にいてくれたことお礼を言わなきゃ。
それに、この前のこともちゃんと謝って……、それで……。

そんなことを考えていると、あらがいようのない眠気がきてわたしは重い瞼を閉じた。
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