第8章 7話
1種目目は障害物競争。
モニターを見れば1-Aの生徒たちが奮闘している。
『(私これ嫌いだったなぁ・・・)』
数年前の体育祭を思い出しながら観戦する。
1位は焦凍だが爆豪が後を追っている。
『(個性的にはやっぱりあの二人の独走状態になっちゃうよね)』
他のA組の生徒や他のクラスの子たちもいい個性を持っているが、二人は頭一つ分以上飛びぬけている。
『(いや・・・3人、かな)』
地雷ゾーンで機転を利かしトップに躍り出た緑谷には面白い子だと笑う。
いい意味で思ってもないことをしてくれる。
先日も両足が折れるとわかっていながら飛び込んできて助けてくれた。
『(さすがオールマイトの後継者)』
結局障害物競争は1位緑谷、2位焦凍、3位爆豪となった。
次の種目は障害物競争上位42人による騎馬戦。
順位によりポイントが変わり多くのポイントをとれば勝利というルールだ。
『(騎馬戦か・・・
これも嫌いだったな・・・)』
騎馬の合計ポイントが記載されたはちまきを騎手が頭につける。
『(・・・・はちまきつけた焦凍君、なんかかわいい)』
密かにはちまきをしている焦凍を写真を撮り保存した。
騎馬戦は白熱し、順位が激しく動いた。
1000万ポイントを持つ緑谷と焦凍が激突したとき、焦凍は無意識に左を使ったのを見たて思わずは立ち上がった。
『いった・・・
(使った!
ちょっとだけだったけど!)』
足を怪我しているのを忘れて立ちあがったため、すぐに座り込んでしまったがかたくなに左を使わないと言っていた焦凍が緑谷に使ったことに驚いた。
『(・・・焦凍君のところに行こう)』
騎馬戦が終わった直後、昼休憩が入るのでは急いで焦凍のところに向かった。