第6章 5話
掌をに当てるように出してきたので、掌に触らない様に服の袖を掴み背負い投げをする。
死「(速い・・・!)」
地面に背中がつく前に体をねじり、掴まれている手とは反対の掌をに向ける。
咄嗟に掴んでいた手を離し一度距離をとってから、再度地面を蹴る。
『(簡単にはつかまってくれないか・・・・
なら)』
出してきた右手をわざと左肩に当て死柄木にの肩を掴ませる。
その瞬間足払いをし、右腕一本で地面に押さえつけた。
『捕まえた』
死「お前・・・わざと・・・」
掴まれた左肩が服、皮膚とぼろぼろと崩れていっている。
右腕は右足で踏み、身動きを取れない様にしている。
『折れてて使えないのなら今更なにされたって一緒』
思いきり体重を乗せ膝をまげ死柄木の腹に膝を入れる。
死「ぐ・・・っ!
ごほっ、ごほっ・・・!」
痛みからかの肩を掴んでいた手は離れた。
仰向けの状態で胃液が逆流したからか激しくむせている。
『こんなんじゃ気失わないか・・・』
気を失わせるつもりで膝を入れたのだが、死柄木もしぶとく意識はしっかりとある。
何かで拘束できないかと思った瞬間、後ろからきた爆風に吹き飛ばされた。