• テキストサイズ

僕のヒーローアカデミア【轟焦凍】

第2章 1話


焦「で、でも・・・」

『ん?』

ぐしぐしと右袖で涙を拭い、の目を見つめる。

焦「あいつを・・・お母さんの力だけで超えるって決めたんだ!」

『(お母さんの力?)

そっか、じゃあ帰れる?

もし、焦凍君が本当にお家に帰りたくない、お父さんところにいたくないって言うのなら私が力を貸すよ』

焦「え・・・」

『これでも私は雄英高校のヒーロー科

あなたが困っているのであれば助ける事が出来るかもしれない』

最初から気になってはいた。

左側だけ火傷した顔。

『(どうやったらこんなやけどができるの・・・?)』

少しざりっとする火傷の跡を優しく撫でる。

またしてもぽかんと口をあけたまま固まる焦凍からの返答を待つ。

焦「・・・大丈夫

ここで逃げちゃダメな気がするんだ・・・

だから帰るよ・・・」

目に涙は溜まっているが目の光は強い。

『わかった

いい子だね』

焦「!?」

繋いでいた手を引っ張られぎゅっと抱きしめられる。

背中を規則正しいリズムでぽんぽんと叩かれると、ふっと体の力が抜けた。

あふれ出そうになる涙をまたしても堪え、の背中に手を回しぎゅっとすがりつくように抱きつく。
/ 321ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp