第3章 2話
正直、行きたくないとは思った。
『(あれだけ眠そうにしてたら一瞬で寝るんだろうけど、寝ぼけて何かされたらこっちが寝れなくなっちゃうからね)』
何もしないとは言っていたが意識がもうろうとしている焦凍がどこまでその約束を覚えているか。
まぁ覚えてないだろうと思う。
一番の安全策は焦凍が眠りについた後にこっそり布団に入る事だ。
しかし今にも寝そうな焦凍はがすぐに寝ないと言ったため少し不機嫌になっている。
拗ねたような顔をしている焦凍に”今日一日ぐらいはいいか”と電気とテレビを消して布団に入る。
焦「ん、頭ここ・・・」
『え・・・』
ここ、と言われたのは焦凍の右腕。
腕枕をすると言っているようだ。
『(こんなことだろうと思ったから同じタイミングで寝るの嫌だったんだよ・・・///)』
眠さがピークに達している焦凍は待ってもくれず、無理やりの頭を腕に乗せて正面から抱き込む形で眠りに入る。
『ちょ、ちょっと!!///
何もしないんじゃなかったの?///』
焦「ん、なんも、して、ね・・・」
腰と肩をがっちりホールドし、頭にすり寄ってくることは何かしたうちに入らないらしい。
しばらく暴れてみたが寝てるとは思えない力で抱きしめられているので抜け出せなかった。
起こしてしまってこれ以上のことになってしまうとの心臓がもたないためおとなしく寝ることにした。