第3章 2話
そして迎えた新年の朝。
といっても少し暗い時間で時刻は4時過ぎ。
焦「あれ、ここどこだ・・・」
変な時間に目覚めてしまった焦凍だったが自分の部屋ではないことに気づき、腕の中にいるを見て昨日泊まったことを思い出した。
焦「(寝る前の記憶がほとんどねぇ・・・
どうやって布団に入ったんだ?)」
まだ眠るの髪を撫でながら風呂から上がった後のことを思い返すが、髪を乾かしてもらったところぐらいからあやふやだ。
焦「(何もしねぇとは言ったがこの状況は俺がやったんだろうな・・・)」
まだ暗いのでもう一度眠るか走りにいくかどうしようか考えながらの頬をつついたり伸ばしたりして楽しむ。
不愉快なのか眉間に皺がより、んーと寝言を言っている。
焦「(そういや俺が何しても最終的には許してくれるからの怒ったところとか見た事ねぇな
何したら怒んだろ)」
おそらく今無理やり起こしても、何も言わずに走りに行っても小言は言われるかもしれないが本気で怒ることはないという確信がある。
焦「(・・・・・・・・勝手にキスしたら、怒んのかな)」
親指での唇をふにふにと触るがまだ起きる気配はない。
ごくりと唾を飲み込み起こさない様にゆっくりと顔を近づけていく。
一瞬。
ほんの一瞬だけだったがお互いの唇同士が触れ合った。