第3章 2話
その様子にもう離れる気はないとわかったのか腰にある手の力を少しゆるめた。
自分に全体重を預けているの頭に自分の頭を乗せ、甘えるように擦り寄る。
焦「・・・悪ぃ」
『いいよ
昔から甘えただもんね』
子どものように駄々をこねた自覚のある焦凍は小さく謝るが、気にするなと頭を撫でてくれる手にほっとする。
ふいに焦凍がもぞもぞと動いて胡坐をかいた足の間にを入れてくる。
ここで離れようとしたらまた拗ねるんだろうなと思うはおとなしくされるがまま。
少し機嫌の良くなった焦凍の胸に背中を預ける。
後ろから回ってきた手にぎゅっと抱きしめられ心臓がうるさいぐらい早鐘をうち、顔にも熱が集まっているのをわかっているが焦凍に好きにさせる。
焦「(耳まで真っ赤・・・
心臓の音も聞こえる・・・)」
顔を見られていないためばれていないと思っているだが、耳まで赤いうえに焦凍の胸に背中を預けているため心臓の音が早いのもばれている。
焦「(これ以上ちょっかいかけたら怒んだろうな・・・)」