第15章 14話
泣き疲れて寝てしまったをベッドに入れ、外に出ると校長が待っていた。
校「先生はどうだい」
相「これだけ泣かせてやれば多少は大丈夫かと
泣かない事の方が多いんで今回はマシな方だと思いますよ」
校「そうか・・・
もう少し心のケアができればと思うんだけど・・・」
相「あー・・・
それなら心当たりあるんで言っておきますよ」
校「兄である相澤先生よりケアできる人が?」
相「まぁそいつ次第ですけどね」
がりがりと頭をかく相澤はどうやってお互いを会わせようかと考える。
は怪我はすぐに治るが事情聴取や検査の為に数日入院になる。
もちろん病室には部外者以外立ち入り禁止だ。
校「校長とはいえいざとなるとなんの力もないもんだ」
相「いえ、今回が最初に泣けたのは校長の言葉があったからです
普段ならへらへら笑って礼ぐらいしか言わなかったでしょう」
校「力になれたのなら幸いさ
それより先生の今後だけどね」
急に声を低くした校長に相澤も真面目な顔でそうですねと返す。
校「あの中継がまずかった
もう隠し通せないよ」
相「わかってます
本人がわかってないと思うんですけど、最終的には本人に決めさせる形になるでしょう」
校「だよね・・・
まぁ取り敢えず帰ろうか」
相「はい」
今から職員会議をしなければ行けない事もある上に、もう一つ懸念材料が残っている。
対策はできないのはわかっているため、それを本人にどう伝えるか。
悩み事は尽きないが一先ずは全員が無事に帰ってきたことを嬉しく思う。