第15章 14話
その音に一瞬静寂が生まれた。
オ「・・・・・?
なに、を・・・」
『いい加減にしてください』
軽い音はがオールマイトの頬を拳で殴った音。
先ほどの攻撃のダメージで全力ではないだろうが、まるで痛くなかった。
『痛くないでしょう?
でもこれが私の全力
こんなよわっちい私でもあいつの攻撃を止められる
なのにどうして私より強いあなたがあいつに勝てないんですか!!』
グ「嬢ちゃん・・・」
『あなたはどんな姿になっても№1ヒーローオールマイト
平和の象徴
そんなあなたが敵の言葉に惑わされて、冷静さを欠いてどうするんです』
の言葉はオールマイトには痛いほど突き刺さった。
全てが事実だからだ。
オールマイトに抱きついたは個性を発動させる。
オ「これは・・・」
『みんながあなたの勝利を願っています
使ってくださるなら私も使ってください
勝ちましょう、オールマイト』
冷静さを取り戻したオールマイトはぐっと拳に力を入れる。
オ「ありがとう君
きみに助けられるのはもう何度目かな」
肩を押されてはオールマイトから離れる。
オ「ああ・・・!多いよ・・・!ヒーローは・・・
守るものが多いんだよオール・フォー・ワン!!
だから負けないんだよ」
右腕だけのマッスルフォーム。
それが今のオールマイトの限界。