第15章 14話
先生「見事だ御嬢さん
やはりぜひとも脳無の材料に欲しかったよ
だが、平和の象徴は限界のようだ」
後ろを見ればトゥルーフォームに戻ってしまっているオールマイト。
オ「君・・・きみ・・・」
攻撃を防ぐために刀を4本抜刀し足でそれを支えて防いだ。
だか、4本とも刀は折れ刀を支えていた腕と身体は裂傷が酷い。
『(やっぱり無理があったか・・・
けど、これがやりたいことじゃない)』
震える腕を下ろし、折れた刀を捨てる。
オ「身体は朽ち衰えようとも・・・その姿を晒されようとも・・・
私の心は依然平和の象徴!!
一欠片とて奪えるものじゃあない!!
ありがとう君
おかげで今の攻撃で私は傷を負わなかった」
ぐいと肩を掴んで下がる様に力を入れてくるが、は俯いたまま動こうとしない。
先生「素晴らしい!
まいった強情で聞かん坊なことを
忘れてた
じゃあこれも君の心には支障ないかな・・・あのね・・・
死柄木弔は志村菜奈の孫だよ」
その言葉を聞いた瞬間の肩に置いていた手が、力をなくした。
先生「君が嫌がる事をずぅっと考えてた
君と弔が会う機会を作った
君は弔を下したね
何も知らず勝ち誇った笑顔で」
オ「ウソを・・・」
先生「事実さ
わかってるだろ?
僕のやりそうな事だ
あれ・・・おかしいなオールマイト
笑顔はどうした?」
オ「き・・・さ、ま・・・!」
先生「やはり・・・楽しいな!
一欠片でも奪えただろうか」
オールマイトが悲しみで崩れそうになっている中、その場に不釣り合いな軽い音がした。