第15章 14話
オールマイトと一対一で戦ってる今なら逃げられるだろうと思い、刀をしまったがオールマイトの様子がおかしい事に気づく。
『(珍しい・・・
焦りと怒り・・・心が乱れていつもの余裕がない)』
いつもの笑顔もない事に気づくがどうすればいいのかわからない。
『あ』
グラントリノが宙に舞っているのに気づき、地面に激突する前に受け止めた。
グ「嬢ちゃんか」
『大丈夫ですか?』
グ「ああ・・・」
『なんかオールマイト様子おかしいんですけど・・・』
グ「挑発に乗せられてやがる・・・
冷静にさせねぇと勝てるもんも勝てねぇ・・・」
『・・・・』
何を話しているのかは聞こえないが、いつもの余裕がないオールマイトはいつもより動きが悪く見える。
空には報道陣のヘリが飛び、この様子を中継している。
グ「ちっ・・・!」
オールマイトが空中に吹き飛ばされそれをグラントリノが助けに行く。
グ「六年前と同じだ!
落ち着け!!そうやって挑発に乗って!
奴を獲り損ねた!!腹に穴を開けられた!
おまえのダメなトコだ!
奴と言葉を交わすな!」
オ「・・・・・はい・・・」
マッスルフォームも維持するだけでも限界に見えるオールマイトに自分は何が出来るだろう。
『(まぁ・・・ひとつしかないか・・・)』
オール・フォー・ワンはもう一発個性を複合し、オールマイトを吹っ飛ばした攻撃を打とうとしている。
グラントリノは避けようと飛んだがオールマイトは後ろに民間人がいることに気づき避けようとする動きを止めた。
それを見たはオール・フォー・ワンの攻撃がオールマイトに当たる直前に間に滑り込んだ。
グ「おい!!」
グラントリノがそれに気づいて戻ろうとするが、その前に直撃し爆風に飛ばされる。