第14章 13話
一人森に入ったは異臭のする先へと向かっていた。
『(このガス有毒か・・・
あんまり吸い過ぎるとよくないけど・・・)』
生徒を早く避難させる必要があるため構ってられないと、煙の濃い方に進んでいく。
抜刀の風圧で飛ばしてもいいのだが、生徒がどこにいるかわからない以上むやみやたらと攻撃はできない。
鉄「先生!?」
『鉄哲君・・・
拳藤さんも・・・』
鉄哲と拳藤がガスマスクをつけて煙の中から現れる。
『二人とも怪我は?』
鉄「今んとこ大丈夫です
そんなことより八百万に作ってもらったガスマスクあるんで使ってください」
『ありがと』
鉄哲にガスマスクをもらい、装着すると呼吸が幾分かましになった気がする。
『他の人がどこにいるかわかる?』
鉄「いえ・・・」
『そう
じゃあ施設に向かって最短距離で走って』
鉄「俺たちもこの煙のやつを倒しに行こうとしてて・・・!」
『それは私がやる
二人は施設に戻って』
鉄哲に背中を向けたは煙の中心に行くために走りだそうとした。
『なに?』
走り出そうとしたの手を鉄哲が震えながら握っている。
鉄「いや、えと俺もついて行って力に・・・」
『あなたたちは戦闘を許可されていない
それに私たちはあなたたちを守らないといけない
だから一刻も早く安全な施設に帰ってほしいの』
悔しそうにの手を離す鉄哲に、はぽんと頭を撫でてやる。
『その気持ちだけで十分だよ』
鉄「嫌なんすよ・・・
クラスのみんながこのガスで苦しい目に遭ってんのに・・・
何もできないなんて・・・」
拳「鉄哲・・・」
『でも・・・』
≪A組B組総員プロヒーローイレイザーヘッドの名に於いて戦闘を許可する!!≫
再度帰る様に言おうとすればマンダレイのテレパスで相澤の伝言が伝えられる。