第14章 13話
ピ「何この焦げ臭いの・・・」
マ「黒煙・・・・」
森を見れば黒い煙が立ちのぼっている。
『まさか・・・』
嫌な予感はすぐに確信に変わり、後ろから悲鳴が聞こえる。
倒れているのはピクシーボブ。
その傍に立っているのは見たこともない男二人。
『敵連合・・・』
ざわ、と自身の血が熱くなる感覚がする。
敵が何かを言っているが靄がかかって聞こえにくい。
スピナーと名乗った男が武器を取り出す。
『邪魔ばっかり・・・』
緑「先生?」
様子のおかしいに緑谷が手を伸ばすが、それが届く前に目の前から消えた。
緑「!?」
ス「がっ・・・!?」
「「「!?」」」
消えた、と思った次の瞬間スピナーは胸から腹にかけて切られ血を出して倒れた。
マ「・・・」
びっ、っと血の付いた刀を振って血を飛ばしてから刀をしまう。
『マンダレイ、虎あとのもう一人は任せていいですよね』
黒煙の上がる森の方を見ながら、質問ではなく確定事項として言葉を発する。
マ「ええ
あまり・・・無茶はしないようにね」
マンダレイの返事を聞いては森の中に入っていく。
マ「あんたたちはすぐに施設に避難しな!
こいつはあたしと虎で抑える!!」