第14章 13話
何度も繰り返しているうちにお昼の時間になった。
現在は昨日と同じようにのゼリー飲料を飲み終えるまでの休憩中である。
『切島君、疲れてるのはわかるけど昨日より硬化時間も短いし、硬度も昨日より下がってる
お昼からも頑張ってね』
切「すんません・・・・」
『鉄哲君は、昨日とあんまり変わらないからもうちょっと頑張ってみて』
鉄「はい」
これまでの記録のメモを取りながら昼からどうしようかと考えていると、切島がそういえばと口を開いた。
切「先生、ここなんか虫にでも刺されたんですか?」
『え、どこ?』
ここっす、と指差してくるのは胸のあたり。
鉄「切島お前・・・どこ見てんだよ・・・」
切「ば、っか違ぇって!!
たまたまだよ」
見ようと思って見たわけではないので特に何とも思わないが、確認すると確かに赤くなっている。
『なんだろこれ・・・
別に痒くないし、痛くもない・・・』
切「はは、キスマークだったりして」
『え・・・』
「「え?」」
冗談交じりに切島がそう言えば、は切島の方を向いて固まる。
その視線にえ、まじで?という表情を浮かべた二人はお互いの顔を見合わせる。
『え、で、でもキスマークってあの口紅とかでつけるやつじゃないの・・・?』
切「いや、それも確かにキスマークですけど・・・
まぁなんていうか・・・わざと唇で吸って鬱血させるのもキスマークって言うんですよ」
『うそ・・・』
まじで、知らねぇの?という会話を切島と鉄哲が目線でやり取りをする。
キスマークと聞いて顔を真っ赤にしているに切島は言いにくそうに頭を掻く。