第14章 13話
切「く、そ・・・
だぁめだぁ・・・!!」
先に倒れたのは切島でまだ鉄哲は頑張っている。
『じゃ、30回いってみようか』
切「・・・・うす」
ぷるぷるする足を叱咤してひとつ深呼吸をした後全身を硬化させる。
その瞬間昨日と同じ突きが体中を切りつけていく。
『(あれ?
昨日と同じ力でやってるのに・・・
ちょっと弱めるか・・・)』
まるで防げていない切島には少しだけ力を弱めてやる。
そして30回、切島は受け切った。
『切島君、体調悪いの?』
切「え、いやそんなことないですけど・・・」
『昨日より硬くないんだよね
だから途中から昨日より弱めにしたんだけど・・・』
切「す、すいません・・・
多分ただの寝不足っす・・・」
『ああ、補習の
こればっかりはどうしようもないね・・・
力加減どうする?』
切「補習なったんは俺の自業自得なんで昨日と同じでお願いします」
『うん、まぁそう言うと思ってたけど』
もともとこの特訓は限界突破して個性の能力を底上げするのが目的。
たかが寝不足ぐらいで手加減するつもりはなかったが、男気溢れる切島であれば大丈夫と答えるのはわかっていた。
鉄「よし、じゃあ次俺お願いします!!」
『おっけー』
今日も筋トレ勝負をして負けた方から30回、勝った方は後から30回の繰り返しで特訓をしていく。