第14章 13話
林間合宿3日目。
「「お願いしゃす!!」」
『はい、お願いします』
(((舎弟・・・)))
2日目と同じく早朝から引き続き個性を伸ばす訓練を始める。
切島と鉄哲が90度に腰を曲げてに挨拶をすると周りは若干引いていた。
『じゃあこれ持って昨日と同じ場所に行ってくれる?』
これ、と言われてが指差しているのは石だった。
持てば重さは15㎏程だったので軽々持てた。
『さて、じゃあ今日は3倍ってことなんで・・・』
「「うっっ・・・・」」
自業自得とはいえ昨日のこともあり3倍と聞くと身構えてしまう。
『昨日よりスパルタでいきます』
「「うす・・・」」
『じゃあこれで耐えられるまで耐えてね
昨日と同じように先にダウンした方が負け
罰ゲームは・・・昨日10回だったし3倍の30回でいこうか』
にこにこと笑って見ているの先には足をぷるぷるさせた切島と鉄哲がいる。
硬化をしたまま空気椅子をし、先ほど持ってきた石を太ももの上に乗せているのだ。
の言葉に返答できる余裕はない。
『硬化は何回解けてもいいからできるだけずっと続けてね』
必死の形相の二人に返事は無理かと笑い、刀を抜いて刃こぼれ等ないか確認をする。
『(昨日この二人の硬くなった身体ばっか当ててたからなー
そんな簡単に刃こぼれしないとは思うけど・・・)』
見たところ刃こぼれはなかったので、近くの岩をしゃっと切る。
『(うん、切り口にも問題なし
もうちょっと筋力つけられたらいいんだけど・・・私もこの機会に筋トレしようかな)』
顎に手を当てて刀の鍔を弾いたり戻したりしながらどうすれば筋肉が効率よくつくかなと考える。
『(サポート科の人に相談してみてもいいかもね
あんまり装備とかつけたくないから筋トレできるやつ)』