第14章 13話
相「で、今日はなんだ」
ブラドキングと部屋でビールを飲んでいるとまたいきなり現れたに背中に張り付かれている相澤はしばらく黙っていたが、数分しても何も話さないのでしびれを切らして声をかけた。
『・・・・男の子よくわかんない』
相「奇遇だな
俺もだ」
今回はいつもよりめんどくさそうな感じがしたのでさらっと流そうと思い適当に返事をすると、背中をまぁまぁ強い力でばしっと叩かれた。
相「取り敢えず話は聞いてやる
なにがあった」
しぶしぶといった感じで話を促すと、背中でもぞもぞしてから小さい声で”キスされた”と答えた。
相「は?」
まさか昨日の今日でそんな話がくると思わず、驚いて持っていたビールの缶を二人して落としてしまった。
ブ「い、イレイザーお前のとこの生徒はどうなってんだ・・・・」
相「いやいや、これに関しては俺は関係ねぇよ
ちなみに誰にだ?」
『・・・・・焦凍君』
やっぱりやったかー、と相澤は頭痛を抑えるように米神に手をやる。
相「若いなー、やっぱ」
ブ「そういう問題ではないだろう」
相「けど別に嫌だったわけじゃねぇんだろ?」
ブ「え?」
『うん・・・』
ブ「そ、そうなのか?」
一人話についていけないブラドキング。
相「そりゃそうだろ
これでもは一応雄英の教師だ
どうしてもキスされたくなけりゃ頭突きでも急所でも蹴って抵抗はできたはず
けど見たとこ轟に手を上げちまって申し訳ないっていう感じはないからおそらく無抵抗で受け入れてる
てことは、こいつは嫌々されたわけじゃねぇってことだ」
『だから兄さんは探偵なんですか・・・』
何でもお見通しな兄には若干恐怖を感じる。
相「前から言ってんだろ
お前のことは大体わかるって
で、嫌じゃなかったならなんでそんな顔してんだ」
不機嫌というか、なんというか微妙そうな顔をしている。
好きな人にキスをされたのであればもっと嬉しそうにするか、照れるかのどちらかになると思っている。