第14章 13話
がっちりと固定された両手に、上に焦凍が乗っているため足も動かせない。
身動きが取れない状況で何度も確かめるようにキスをしてくる。
焦「好きだ・・・」
『しょ、とく・・・』
舌を入れてきて少し長めの大人なキスをしてくる焦凍に、の思考は鈍くなっていく。
キスをしている間に何度も好きだと言ってくれるし、触られているところからも気持ちが伝わってくる。
『んっ!?』
急にするりとキャミソールの中に手を入れられ直に腰を撫でられたはこのままではまずいと思い足をばたつかせた。
それに気づいた焦凍は少し名残惜しそうに唇を離した。
焦「わりい・・・」
『うん・・・』
しばらくしてやり過ぎたと思ったのかの上から退き、素直に謝る。
起き上ったはまだ起こったことが信じられず、少し頭がぼーっとしている。
『(なんか・・・ふわふわして気持ちよかった・・・///)』
嫌だったかと問われれば、まったく嫌ではなかった。
そわそわと不安そうにしている焦凍になんて声をかければいいのかわからない。
焦「ほんとに悪かった・・・
口にはするつもりじゃ・・・
嫌いに・・・なったか?」
触っていいのか迷っている手は空中で行き場をなくしている。
焦凍の問いに首を横に振ればほっとしたように優しく抱きしめてきた。
焦「悪いとは思ってるけど、正直気持ちよかった」
『わ、たしも・・・
気持ち、よかった・・・///』
ぎゅっと焦凍の服を握りしめれば焦凍がを抱きしめる力も強くなる。
焦「・・・・また、してもいいか?」
ダメ元で聞いてみたが、僅かに、だがしっかりと頷いたに焦凍は胸が高鳴った。
今もう一度したい気持ちを抑えて、赤い顔を隠すように擦り寄ってくるの髪を撫でてやる。