第14章 13話
高校生の焦凍と社会人の。
年齢的には5つ違い。されど5つの壁は大きい。
未成年の焦凍に成人した。
生徒の焦凍に先生の。
が一歩踏み出せないのもいろいろと要因がある。
『ごめん
そんな顔をさせたかったわけじゃないの』
ごめんねと何度も謝れば焦凍はいいと言ってくれる。
焦「やっぱり年下じゃ頼りないか?」
『ううん、そんなことないよ
頼りにしてる』
焦「そうか」
ほっとしたような顔をする焦凍にどれだけ不安にさせているのだろうと申し訳なくなる。
焦「・・・キスしていいか?」
『え、え?///』
急に真剣な顔で聞いてくる焦凍に一気に顔に熱が集まる。
焦「嫌か?」
僅かに首を傾げる焦凍のこの癖には弱い。
『い、嫌じゃないけど・・・ダメっていうか・・・///』
焦「じゃあ口以外なら?」
そう言われては頬などにするのかと思い、それも恥ずかしかったが一度されているので百歩譲っていいと思いそれならと頷いた。
だが、それが甘かった。
『ひっ・・・///
ちょ、焦凍君・・・!///』
焦凍は首筋や鎖骨などが思っていた場所よりも下に唇を這わせてくる。
時折ぺろっと舐めてくるのでその度に変な声が出るのを必死に抑えている。
焦「(痕つけてぇ・・・)」
キャミソールの肩紐をずらし胸のあたりまで下げる。
焦「(ここなら・・・)」
『え、なに・・・?///』
胸の間に顔を埋めぴりっとした軽い痛みが走った。
焦「なんでもねぇ」
恥ずかしさからか焦凍の肩を押してくるの手を繋ぎ動けなくしてから、再度首筋や鎖骨を舐めていく。
ふるふるとわずかに震えながら、目を閉じて声を必死に抑えるに焦凍の心臓が一瞬苦しいぐらいに高鳴った。
焦「・・・」
『へ・・・?』
名前を呼ばれたため目を開ければ唇に温かく柔らかい感触。
それが焦凍の唇だと気づくのに時間はかからなかった。