第14章 13話
爆「・・・・・んでそんな面倒な奴・・・」
『?
戦いを挑んだのは私だし、離れたくなかったのも私の意思だから別に面倒とか思ってないよ
むしろ巻き込んじゃってるし』
ははは、と笑うにいらっとした爆豪は勢いよく振り向きの手を掴む。
爆「・・・・俺にしとけ」
『え?』
爆「んなめんどい半分野郎なんか止めて俺にしとけつってんだよ」
真剣に見つめてくる爆豪から言われた意味がわかると一気に顔に熱が集中する。
『え、え?///
わっ・・・』
顔を近づけてくるのでずりずりと後ろに下がっていくが、下がり過ぎてベンチが終わりおしりから落ちそうになる。
それを咄嗟に腰に手をまわして助けてくれた爆豪の手をほどこうとするがびくともしない。
爆「これがお前の全力かよ
武器もってりゃ俺たちよか強いかもしんねぇけどな」
すとん、とベンチに戻され手も離される。
爆「力じゃ適わねぇんなら普段は大人しくしとけ」
タオルを奪い取ってすたすたと歩いて行ってしまう爆豪にぽかんとしてしまい、焦凍が話しかけてくるまで意識は遠くにいったままだった。