第14章 13話
『わからない
正直轟君・・・焦凍君は大事な人で私の人生を変えてくれた人
好きか嫌いかと言われれば間違いなく好き
でもそれはみんなもそう
爆豪君のことだって迷いなく好きと答える
焦凍君に最初に好きと言ってもらえた時、私の中では歳の差もあってすぐに返事はできなかった
個性のことも話してなかったしね
2回目は高校生になってからだったけど、歳の差が埋まるわけじゃない
でも最初に断った理由の子どもだからと個性を教えてないからっていうのはその時にはクリアしてた
だから改めて言ってくれたんだけど、その前に私はけじめをつけなきゃいけなかった
それがこの間戦ってたエンデヴァーさんのやつ』
爆「なんでエンデヴァーと戦う必要があった」
『焦凍君に出会ったのは小学生の時
息子に近づいた女がだれか気になったみたいでね
エンデヴァーさんのお気に入りの焦凍君に近づく人は個性が大事だったみたいで私は知っての通り没個性
だから離れるように言われたの
でも、私はこの個性で喜んでくれた焦凍君の傍を離れたくなかった
それで勝負をしましょうって話にしたの
私が負ければ焦凍君の前から消えて、エンデヴァーさんが負ければ私は焦凍君の傍にいられる
それでこの前はエンデヴァーさんの情けもあったけど無事に勝てたから、この学校を辞めずに焦凍君の傍にいれるってわけ
でも付き合うか付き合わないかって言われると今はなんとも言えないね』
さぁ乾いたよ、とタオルを返すが反応しない爆豪はタオルを受け取らない。