第14章 13話
退く気配のない焦凍にどうしようかと思っていると、追い打ちをかけるように峰田が苦しそうな声を出す。
『ちょっと様子見てくるだけ、ね?』
一応先生としては見に行かなければいけない。
焦「・・・・・・わかった」
困った顔をしたに結局折れたのは焦凍だった。
せめてついていくと言ったが危ないので座っているようにと言われてしまいなすすべ無しとなった。
だが、変な事をすれば即座に凍らせる為に足には力を入れておく。
『大丈夫?』
座席の前に座って大丈夫かと聞くと、涎を垂らしながらはぁはぁと息切れをしている。
それを見て若干は引いてしまったが、これが体調不良と言われればそうなのかもと思う。
『えと、どうしたらいい?
吐きそう?』
峰「お、オイラ・・・・先生に個性使ってもらったら治ると思う・・・」
(((それが狙いか!!)))
ジャケットを脱いだ白いシャツしか着ていないの胸をがん見しながら、息はどんどん荒くなる。
『え、個性?
私の個性は乗り物酔いとか気分が悪いのを治す力はないけど・・・』
峰「いいや!!その胸に顔を埋めさせ・・・・先生の個性なら大丈夫!!」
一瞬本音が漏れた峰田にバスの中はしんと静まり返る。
から抱きつくことが発動条件なのに、既に峰田から飛びついてきそうな勢いだ。
必死に個性を使ってほしいと言ってくる峰田にどうしようかと思っていると後ろから両腕を引っ張られた。