第13章 12話
勝負が終わった頃のモニター室。
緑「・・・勝った
勝ったよ飯田君!!」
最後はエンデヴァーの温情とはいえ、結果的にはの勝利。
緑谷は安心したように飯田に微笑む。
飯「ああ・・・!
あのエンデヴァーが先生を認めて!!」
戦う理由も何もかも知っている二人は喜び合い急いでグラウンドに向かう。
上「やっぱすげーな・・・」
切「ああ・・・
あのエンデヴァー相手にな・・・」
爆「くだらねぇ・・・
終わったんなら俺は帰る」
呆然としているクラスメイトを残して爆豪はモニター室からすたすたと出て行ってしまった。
それを慌てて切島が追いかける。
耳「・・・先生かっこいいな」
蛙「ええ・・・」
麗「自分の人生を変えてくれた人・・・か
(私の人生を変えてくれた人は・・・)」
八「やはり先生は素晴らしい方ですわね・・・」
葉「・・・だね
でもさ、相澤先生最後までどんなに劣勢でも先生のこと止めようとしなかったよね
なんでかな」
芦「・・・何か他に事情があるのかもね
ほら、轟が出て行ってから先生の反撃すごかったじゃん」
同じ女性が何か信念を持って自分より格上の相手に挑む姿は女生徒たちの心に大きな影響をもたらした。
その点だけで言えば相澤の試みは成功したという事になる。
モニターには焦凍に抱きしめられていると駆けつけた緑谷と飯田がいる。
全身ぼろぼろになりながらも自分の決めた事を守り通す。
(((必ず胸を張れるヒーローになる)))
それが彼女たちの決めた道。
尊敬できる人がヒーローではなくとも、刺激を貰える人がいる事を誇りに思った。
プ「(良い顔つきだぜ
このクレイジーな妹のおかげでこのクラスは強いクラスになるぜ、イレイザー)」
刺激を受けたのは女子たちだけではない。
戦闘中他の男子たちもモニターにくぎ付けになっていた。
今静かなのは自分たちなりに考えることがあってのことだろう。
相澤が無理やり連れてきたわけではないが、今回のこの戦いを見せる事は結果的に成功のようだ。
保健室に連れて行かれるをモニター越しに見送った後、相澤がエンデヴァーの所に行ってから戻ってきていないので代わりに解散発言をした。