第13章 12話
グランドに出た焦凍はあたりを見渡し、二人を探す。
爆発音がした方を見れば、ぼろぼろになったが刀を支えに立とうとしてるところだった。
エ「この4時間よく粘った
称賛に値する」
『そ、んなの・・・なんの・・・価値もないんですよ・・・
勝たなきゃ・・・意味ない』
エ「(腕は・・・折れてるな
脚もおそらくヒビぐらいは入ってるはず
だが、全く闘気が衰えんのはさすがの一言だ)」
がすでに気力のみで立っているのはわかっていた。
しかし今まで数年間戦い、見てきたエンデヴァーにとって手加減をするという選択肢はなかった。
エ「やはり決着をつけるというのは早すぎたようだな
あと30分ほど残ってはいるがこれで終わりにしよう」
エンデヴァーが決着をつけようとに手を伸ばした。
焦「!!」
エ「焦凍!?」
『・・・しょう、と君』
手がに届く前に焦凍のを呼ぶ声が聞こえた。
焦「負けんな」
『!!』
焦「絶対勝つって言ってただろ!
だから・・・
最後まで頑張れ!!」
エ「焦凍・・・」
言ってほしかった一言。
たった一言だけど。
『うん!!』
エ「!!
(こんな動き・・・できないはずだが・・・)」
支えにしていた刀を軸に折れていない右腕だけで体を持ち上げエンデヴァーめがけて蹴りを送る。
少しかすったエンデヴァーは頬から血が流れている。
『私は・・・負けられない
ここで負けるってことは焦凍君を諦めるって事
そんなこと・・・出来るわけがない』
エ「(焦凍の言葉でさらに闘気をあげるとはな・・・)」
焦「・・・・」
『もう一回、お願いします!!』
エ「いいだろう!!来い!!」