第13章 12話
相「ぶっちゃけ小学生に使って喜ばれたからなんだって思ってたけど、あいつにとっちゃ世界が変わるぐらいの出来事だった
今までしてなかった筋トレ始めて、コスチュームも真剣に考えて、1日1回しか使えなかった個性を5回まで使えるようにして、エンデヴァーに勝負申し込んで・・・
めちゃくちゃだったよ、あいつは
めちゃくちゃなりに頑張ってた
ま、エンデヴァーに勝負申し込んで実際戦ってるって聞いたのは随分後の話だがな」
が頑張ってきた経緯を知り、全員が焦凍を見る。
聞いたことのない話だ。
そんなこと言われたこともない。
焦「・・・・、そんなこと一言も・・・」
相「言うわけないだろ
それに最近爆豪にも個性使っただろ」
爆「え、ああ」
相「お前らが入学してくるまであいつは必要最低限以外コスチュームは着なかったし、個性も轟にしか使ったことはなかった
今じゃ必要とあればコスチュームも着るし、お前たちになら個性を使う
それだけお前らのこと大事に思ってんだよ
その証拠に一番最初個性のこと教えてもらえなかっただろ」
「「「・・・・・・」」」
たしかにそうだ。
個性は何かと聞いてもそのうちわかるとの返答や、困った顔しかされなかった。
相「この二人の戦いを見てどう思うかは自由だが、自分の人生や世界を変える事や人がたくさんあるということを覚えておけ
精神論はあんま好きじゃねえが大事なもん抱えて戦ってるときはいつも以上に力が発揮されることもある」
焦「(俺だって・・・人生を変えてもらった・・・
親父との訓練が苦痛だった俺にとっての心の支えだった・・・
人を・・・好きになる気持ちを教えてもらった・・・
何も返せてないのか・・・俺は)」
ぎりっと拳を握りしめる焦凍はすでに2時間以上戦っている二人を見つめる。