第3章 2話
が1年目、焦凍が中学2年生の間は結局会うことはなかった。
だが、ほぼ毎日のメールで連絡を取り合っていたため、お互いの近況は知っている。
中学3年生になった焦凍は雄英高校から推薦がきたとに報告した。
もちろん焦凍の学校に推薦状を送ったのはなので知っていたが、珍しく嬉しそうに電話をかけてきたので一緒に喜んだ。
焦「推薦入試の後って会えたりするのか?」
推薦をもらったという電話をかけてきてくれた時に聞かれたが、推薦入試の後片付けなどで忙しいのでわからないと告げると、そうか・・・とあきらかにしゅんとした声を出すので、頑張って終わらせるから!!と伝えて電話を切った。
ももう何か月も焦凍と会っていなかったため、少しさみしい気持ちがあったのだ。
しかも、しばらくメールでのやり取りのみで声を聞いていなかったため気づいていなかったのだが、焦凍は声変わりをしていた。
一瞬誰かわからず何度か携帯の液晶の名前を確認したほどだ。
『(な、なんか知らない人と話してるみたいでどきどきした!!)』
耳元で聞こえた低くなった声にどきどきしながら推薦入試の日は早く帰るために仕事を前倒しで進めていく。
『これ手伝って!!』
相「・・・・・なんで」
『合理的だから!!』
ゼリー飲料を飲みながらパソコンをかちかちしていた兄に書類をまわす。
担任を受け持った1-Aの生徒全員を除籍にしたので、他の担任を持っている先生より時間があるのだ。
回せる書類は何を言われようと問答無用で回し、いつもの何倍ものスピードで仕事を進めていく。
プ「お前の妹なんかあった?」
鬼気迫る気迫で仕事をしているを見てプレゼント・マイクがこそっと相澤に耳打ちをするが、相澤は数秒の沈黙のあとさぁなと言っただけだった。