第12章 11話
相澤が個性を使い始めて30秒後。
地震も収まり、の体からは鱗が消えている。
相「(少し無茶をしすぎたか・・・)
は!」
いつもより長めに目を開けていたため目が痛むが、肝心のは大丈夫かと様子を見る。
『はぁっ・・・はぁっ・・・』
焦「、もう大丈夫だ」
冷や汗をかき震えながら息を切らしているが意識はある。
相「えらいぞ
もう少しの辛抱だ」
よくやったと頭を撫でてやり、大蛇に向き直る。
相「くそ・・・・思った以上だ・・・」
聞いていた情報とは比べ物にならない大きさ。
100mはあるであろう大蛇がとぐろを巻きながらこちらを見下ろしていた。
緑「これを・・・倒せばいいんだよね」
相「全員気を抜くな!!」
生徒たちも全員戦闘態勢に入ろうとしたとき、聞いたこともない声で笑い声が聞こえた。
麗「あ、蛇の頭のところに誰かいる!!」
麗日が指差した方を見れば、見た事もないがりがりの男が蛇の頭に乗り高らかに笑っていた。
爆「んだあのやろう」
「まさかこんなにうまくいくなんて思ってなかった!!
最高だよそこのお嬢さん
おかげでこんな立派な大蛇が完成した!!」
『あ、・・いつ・・・
この間の・・・』
数日前にぶつかってしりもちをついていた男だった。
焦「相澤先生、あいつが・・・」
相「ああ
この個性の持ち主・・・」
この騒ぎの元凶かと焦凍はその男を睨みつける。
焦凍の腕の中で苦しそうに息をするは意識を保つので精一杯に見える。