第11章 特別編
職場体験が終わり、みんなが教室に戻ってきた。
いつも通りの授業が始まるのかと思いきや、今日は勇学園の生徒が4人来るらしい。
相「お前も来い」
『わかりました』
今日はサバイバル演習をすると聞いているので、は監視役も含めて参加してほしいとのことだった。
相「いきなりだが本日のヒーロー実習に勇学園ヒーロー科の生徒4名が特別に参加することになった」
4人の男女が教壇の横に立っている。
は教室の後ろでなりゆきを見守っている。
『(みんな嬉しそう)』
峰田が眼鏡女子に興奮し、その女の子に上鳴がLINEを聞きに行って耳郎に怒られ、相澤が個性を発動したことでやっと教室は静かになった。
相「自己紹介を」
赤「実習に参加させていただく勇学園ヒーロー科の赤外可視子です」
多「同じく多弾打弾です
よろしくお願いします」
藤「藤見」
爆「あ?」
目つきの悪い藤見と名乗った男が、同じく1-Aの目つきの悪い爆豪に目をつける。
相「ん?もう一人いるはずだが・・・」
最後に残った一人は赤外の後ろに隠れていたが、蛙吹を見つけるとお互いに飛び出して抱き合っていた。
麗「梅雨ちゃんの友達・・・?」
緑「なんだろう・・・
すごくはらはらするぞ・・・
ネイチャー的に」
『(まぁ見た目は蛇と蛙・・・だもんね)』
仲良しの二人が抱き合っているのを見て藤見がいらっとしたように睨みつける。
藤「万偶数雄英のやつなんかと仲良くしてんじゃねぇ」
そんな言葉を許さないのがこの教室には一人。
爆「おい!今なんつったぁ!!
二流以下のくそ学生が!!」
緑「ま、まずいよかっちゃん」
爆「黙ってろクソナード!!」
相「そういうお前も黙れ」
爆「・・・・!」
突っかかった爆豪は相澤に一喝され、顔は大人しくならなかったが声は抑えた。
チャイムが鳴ったので全員で更衣室に移動する。
一応も着替える為に女子更衣室に一緒に向かう。
更衣室に入る前ににらみ合いながら歩いている爆豪と藤見に不安しかなかったので、緑谷に何かあれば外にいるから呼んでくれと頼んでおいた。