第10章 9話
それには気づいているが構わず続ける。
『けどさ、せっかく焦凍君と仲良くなったのにどうして個性が強くないからって引き離されなきゃいけないのかって思ってね
私はエンデヴァーさんに勝負を挑んだの』
焦「勝負?」
『そう
個性を使わない1対1の勝負
純粋な格闘だね』
緑「じゃあまさか先生が近接格闘強いのって・・・」
『エンデヴァーさんのおかげだね、きっと
けど結構ハンデもらってるんだ
私武器有りだけど、エンデヴァーさんは素手だし個性も使えないし・・・』
は完全武装だが、エンデヴァーはコスチュームも個性もなしでいつもと勝負をしている。
焦「けどまだが俺の前にいるってことは、まだ負けてないのか?」
金と名声はあるエンデヴァーであればをどこかの学校に飛ばす事もできるだろう。
だが、それをされていないという事はまだ勝負がついていないことになる。
『うん
今のところ全戦引き分けなんだ
決着着かずだからまだ私は焦凍君の近くにいられる』
焦「なんでそんな無茶を・・・」
『私さ・・・個性にコンプレックスあるの
全然ヒーロー向きじゃないこの個性大嫌いだった
その大嫌いな個性のせいでどうして友達まで失わないといけないのかわからなかった
でもね、焦凍君に会った日最後に個性使って嬉しそうに笑ってくれたのを見たら・・・焦凍君の傍から離れたくなかった
私の個性でも誰かを笑顔にできたんだって・・・そう思えたの』
焦「・・・」
泣きそうな顔をしながら話すに3人はどう声をかけていいかわからない。