第10章 9話
ステインもなにか企んでいると気づいたようで、焦凍と飯田にナイフを投げる。
焦「!!」
飯「先生!」
それを弾き返し、焦凍と飯田からステインを遠ざける。
ス「ヒーローでもないくせに邪魔をするな!!」
『ヒーローでなくとも大切な人は守りたいもんなんですよ!!
(緑谷君が動けてる!!)』
視界の端で緑谷が立ち上がったことに気づき、4人で一気にたたみかければ行動不能にできると思った。
飯田が立ち上がったのも視界に入り、大きく息を吸う。
『みんなこれで最後!!』
「「「はいっ!!」」」
空中で無理やり体勢を変え、ステインに向かって抜刀し風圧で空中に飛ばす。
その時ぼき、という骨のきしむ音がステインから聞こえてきた。
次に緑谷と飯田が同時にありったけの力で攻撃をする。
完璧に骨が折れた音がしたが、まだステインの眼は死んでいなかった。
『飯田君まだ!!』
飯「おまえを倒そう!
今度は犯罪者として・・・」
『焦凍君!!』
焦「ああ!
たたみかけろ!!」
飯「ヒーローとして!!」
焦凍の炎熱がステインの顔を焼き、飯田の蹴りが再度腹部にきまる。
ス「がっ・・・」